院長ブログ

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東洋医学から見た食べ物の性質
2016.07.04

「陰性と陽性… 」

  私たちが毎日食べている食べ物には「陰性」と「陽性」という2つの大きな性質があります。このほかに「中庸」といって、そのどちらにも付かない中間の性質を持ったものがあります。

「陰性」とは、物を冷やし、広げ、伸ばし、緩めます。密度が薄くなるので、上昇する性質があり、中心から外に向かって拡散するエネルギーなのです。遠心性のエネルギーとも言われています。一方「陽性」の性質は、物を絞め、縮め、固め、温めます。密度が濃くなるので、下降する性質があり、外から中心に向かって集まるエネルギーです。求心性のエネルギーとも言われています。このような冷やすとか温めるとか、伸びるとか縮むというように全く正反対の性質を陰性と陽性は持っています。ですから、これらの性質を持つ食べ物ばかりを食べていると、その性質が体の症状として出てくることになるのです。

例えば、体を冷やす陰性の食べ物は、飛び出すエネルギーですから、片寄って食べていますと、筋肉が緩み、脱腸、ヘルニア、脱毛、肥満、心臓肥大、前立腺肥大、内臓下垂というような性質が体に出てきます。一方、体を温める陽性の食べ物ばかり食べますと、体がしまって硬くなり、弾力性がなくなったりします。よって陽性の食べ物と陰性の食べ物の旬(出盛り)を知って、効果的にバランスよく食べる必要性が出てくるのです。実はその地域で取れる旬の食材にこそ、私たちにとって必要な栄養素が豊富に含まれているからです。また、陰性にも陽性にも属さない、中庸の食べ物を中心に食べて、健康を増進しようとする考え方も大切にされています。

「中庸」の食べ物としては、玄米・麦・ひえ・あわ・きび・小豆・果糖・黒パン・黒砂糖・里芋・さつまいも・こんにゃく・緑黄色野菜・海藻・納豆などが代表です。これらを中心として、陽性の食べ物か、陰性の食べ物を体質と好みにより、少し加えることで、食のバランスを取ります。

「陽性」の食べ物としては、玄米の黒焼き・梅干しの黒焼き・漬物・明太子・うに・ちくわ・かまぼこ・ソーセージ・ハム・肉・卵・川魚・黒ゴマ・チーズ・にら・ごぼう・たんぽぽ・生姜・田七人参・天然塩・味噌・醤油・塩から・シジミ・タコ・カキ・イカ・鯉こく・黒豆・山芋・人参・蓮根・にんにく・日本酒・朝鮮人参・そば・赤ワイン・干物などです。

「陰性」の食品としては、白米・白パン・砂糖・バター・ハチミツ・サラダ油・マヨネーズ・コショウ・唐辛子・カレー・ビール・ウイスキー・アルコール・ジュース・コーヒー・紅茶・豆乳・牛乳・大豆・チョコレート・お菓子・青汁・ナス・トマト・もやし・ジャガイモ・ピーマン・レタス・キャベツ・バナナ・パイナップル・柿・レモン・大根・玉ねぎ・ネギ・スイカ・マンゴー・化学薬品・食品添加物がその主なものです。

東洋医学と食の考え方
2016.06.29

「元気になる基本食とは… 」

  今まで五臓五腑のための食養生について説明してきましたが、今回は、東洋医学からみた平均的な基本食について説明したいと思います。

まず健康な体を維持するためには①中庸(ちゅうよう)の状態を維持し続ける、つまり陰にも陽にも偏らない状態を保つ必要があります。それには、目安がなくてはなりませんので、日本人の基本食の目安を説明します。基本食の根本は、玄米食・ごま塩・味噌汁・たくあんです。あとはその人の体質に合った副食を添えれば良いのです。陰性の体質の人には、根野菜を中心とした食物の陰陽表にある中庸に近い陽性のものを主に摂ることです陽性な体質の人には、それよりは少し陰性の大根・ねぎ・玉ねぎ・かぼちゃなどの白身の野菜や緑の野菜を添えると良いと言われています。

(参考陰陽表・・・http://www5b.biglobe.ne.jp/~ken-hari/102soku-inyo.html)

病気の治療中の人は、基本食の玄米・ごま塩・味噌汁・たくあんに陰性体質ならば陽性食品を一品添えて食べれば良い。健康体なら少し幅を広げて、色々な摂り合わせで、食事を楽しんで下さい。ご自分が陰性だからと言って、肉類や卵が良いとか、陽性だから酢が良い、砂糖が良いと積極的に摂ろうなどと絶対に考えないでください。体質の陰陽ばかりでなく、寒い季節は陰ですから、陽性のものを多めに摂るとか、暑い季節は陽性ですから、陰性のものを少し摂りいれるように、季節の変化に対応した摂り方も頭の中に入れておいてください。でもこの基本食は日本人のための基本食であり、エスキモーでは、生肉を食べて生きていますし、熱帯の人々は果物を多めに摂り、体を冷やして暑さに耐えているのです。その土地その土地に合った食べ物で、陰陽の調和を図り、健康を維持しているのです。つまり、その地域の人に合った適応食というものもあるのです。

②摂り合わせ 日本には昔から生活の知恵として、素晴らしい食品の摂り合わせがあります。腎臓炎や膀胱炎を起こす人は、魚の食べ過ぎが多く、しかも大根おろしを食べない人です。魚料理には、必ず大根おろしや刺身のつまが付き、食べないで残す人は、腎臓病になり易くなると言われています。

このように各種食品にはとても摂り合わせが大切です。肉類には、ねぎ・生姜・にんにく・ニラ・椎茸・コショウなどを摂り合わせ、野菜は、葉野菜を多く用い、肉の3倍以上添えること。ジャガイモ・トマト・もやしなども良い。揚げ物には、必ずレモン汁をかける。果物はリンゴが良い。卵・鶏肉は、必ず椎茸を用い、ねぎも摂る。エビ・カニ・カキ・貝類には、自然醸造酢かレモンを絞って用います。近海の魚類(さんまなど)には、大根おろし、少し遠い海の魚(かつおなど)には、生姜おろし、遠洋の魚類(まぐろなど)には、本わさびおろしがあります。

これらに注意し、味しくて体にやさしいものを食べたいと思います。

五臓五腑の肩代わりⅤ-2腎と膀胱の食養生
2016.06.23

「腎と膀胱の食養生… 」

  はじめに、東洋医学で言う臓腑経の名称は、漢方独自のもので、西洋医学的な先入観をもって理解することはできません。それを前提として、今後も説明して行きますので、よろしくお願いします。今回は、前回の残り分として腎と膀胱の食養生について説明します。

良い食べ物としては、大豆・黒豆・えんどう・ねぎ・山芋・ピーナッツ・海藻・納豆・味噌・鰹節・梅干し・ごぼう・蓮根・ほうれん草・きゅうり・椎茸・ぎんなん・小豆などが上げられます。悪い食べ物としては、甘いもの・紅茶・コーヒー・果物・おかずの食べ過ぎ・肉・脂っこい魚・牛乳・水菓子・刺激物・卵・動物性タンパク質・魚介類・バター・香辛料・白砂糖・化学調味料・清涼飲料水などが上げられます。特に塩辛いものの取り過ぎに注意しましょう。また、腎臓・膀胱を守るためには、下肢の冷えを予防することが大切です、半身浴や足浴・5本指の絹の靴下を履くなどが効果的です。

さて、腎臓・膀胱の食養生で大切な塩辛いもののコントロール、その塩辛いものの代表として、塩が上げられます。ここで塩について、少し説明したいと思います。最近の健康ブームの中で、とりわけ塩の大切さについて注目されています。特に自然塩への志向が高まっています。「自然の塩は体に優しい」という人々が増え、薬局、化粧品店、健康食品店でも店頭に並ぶようになりました。これらは健康増進のニーズに応えんとしていますが、あまりにも多品目にわたり「いったいどの塩がいいのか?」と選択するのが難しい状態です。一方、化学精製塩(塩化ナトリウム過多)は人体への悪影響として、高血圧症などになると言われています。海とそっくりな環境で、少なくとも50種類以上のミネラル成分を含んだ体液で生命活動している人間にとっては、海に自然に溶け込んだミネラルを補給することは、死活にかかわる大切な問題です。海水は、最も多くのミネラル(元素)を含んだ、天然のミネラル水であり、一方で、生命現象を支えはぐくむうえで、最も海水に近い形でミネラル補給を容易にする結晶が「塩」なのです。ですから、本物の塩を摂ることは、人間にとっては、必須ですね。

《本物の塩》の定義としては、①海水を原材料としていること②塩田で製塩されたものであること③太陽熱によって結晶され、けっして煮詰めて塩を作らないこと(天日乾燥干し)④海水以外の原料を用い、余分な成分を添加・合成していないことが上げられます。

つぎに時々話題になる天然の「にがり」について説明しますと、満潮時の海水だけを材料に、太陽光線とセラミック塩田で天日結晶させ、一年間かけて天然熟成させてつくる天然海塩の熟成期間に、ゆっくりと流れだす苦汁(にがり)を採取し、熱をかけずにじっくりとろ過処理したものが、本物のにがりです。今、にがりのすごい薬効が注目されており、水に入れて飲んだり、飲食物にかけたりして、ダイエットや病気予防などに役立てる健康法が盛んです。天然塩と合わせて使うといいですよ。次回をお楽しみに!

五臓五腑の肩代わりⅤ腎と膀胱
2016.06.20

「腎と膀胱… 」

  はじめに、東洋医学で言う臓腑経の名称は、漢方独自のもので、西洋医学的な先入観をもって理解することはできません。それを前提として、今後も説明して行きますので、よろしくお願いします。今回は、腎と膀胱の肩代わり症状についてです。食養生については、次回に説明します。

腎は人体の生命活動を維持する基本的な栄養物質である精を貯蔵し、五臓六腑(五臓五腑)の要求に応じて、随時精を供給して、それらの健全な働きを維持しています。そして全身に運動能力を与え、粘り強さや根気を生み出しています。また腎は、生殖用の精も貯蔵しており、もし腎に病変が起こると、精液不足・性欲減退などの症状になって現れます。また腎は骨と髄の成長発育と密接に関係しています。腎は精を蔵し、精は骨を生じ、骨は髄を養っているとされ、骨の一種とも考えられる歯・歯髄・歯肉とも密接な関係があり、また腎は脳(髄)にも深い関係があります。

以上のように腎は五臓六腑の活力の源であるほか、骨や骨髄や脳の働きもつかさどっています。したがって腎気が不足すると、骨・髄の関係では、腰がだるくなり、骨の痛みも生じ、四肢に力がなくなります。また脳に関しては、思考力が鈍り、物忘れやめまいを訴え、視力低下も現れます。また腎は耳にも深くかかわっており、腎に異常が起こると、耳鳴り・難聴になるとされています。お年寄りの難聴は、精気の衰えの表れと考えられています。また腎は生殖や尿・便の排泄にも深くかかわり、腎に異常が起こると、便秘や尿量の減少が生じ、むくみが起こったり、反対に下痢や尿失禁など生殖器の病変が起こるとされています。

膀胱と腎の関係は、表裏の関係にあり、膀胱に溜った尿は腎気の作用で体外に排泄されます。したがって腎気が充足していれば、膀胱は良く機能し、腎気が不足すれば膀胱の機能は低下し、尿の停滞・尿の失禁などが起こるとされいます。まとめとして、腎と膀胱は人の成長と発育、老化に深く関与しており、①腎以外の四臓の働き以外の生理機能はすべて腎の働きである。②尿を作り膀胱へ送る。③体の水分調節を行う。④子供をつくる生殖器と性ホルモンを養う(その他のホルモンも概ね腎の働きが関与している)⑤骨髄を養い、骨を作る。⑥一番大きな骨髄である、脳を養っている。⑦免疫系を養っている。⑧造血作用を養っている。⑨体温の維持を行っている。⑩呼吸の補助もしている。⑪成長・発育・老化に関与しているため、腎が弱ると動作緩慢・利尿の異常・精力減退・不妊・骨粗鬆症・健忘・痴呆・病弱・貧血・低体温・ほてり・成長発育不全・初老などの腎虚の症状が出るとされています。膀胱は尿を排泄する作用があり、膀胱炎は膀胱の湿熱によるとされています。腎と膀胱の弱い人の性格や体質としては、性格が消極的・保存的になりやすく、物事を恐れ怖がり、新しいことには手を出しにくくなり、健忘や不眠・精力減退感・腰、膝の脱力感や痛み・難聴・頻尿・残尿感・耳鳴り・白髪・脱毛・歯槽膿漏・歯が抜ける・顔色や全身が黒ずむ・体が乾燥するなどの老化現象なども起こるとされています。腎と膀胱の食養生については、次回をお楽しみに!

五臓五腑の肩代わりⅣ肺と大腸
2016.06.16

「肺と大腸… 」

  はじめに、東洋医学で言う臓腑経の名称は、漢方独自のもので、西洋医学的な先入観をもって理解することはできません。それを前提として、今後も説明して行きますので、よろしくお願いします。今回は、肺と大腸の肩代わり症状と食養生についてです。

肺は呼吸作用によって《天空の気》を吸入し、《天の気》を生成して全身に輸送する役目があります。この天の気の一部は、飲食物の精気と合体して真気(元気とも言う)となり、生命の維持作用を発揮します。したがって肺の異常は①咳や呼吸困難などの他②体力がなくなり、疲れ易くなるなどの症状を表します。肺と鼻・のどの関係は(肺は鼻に開孔す)とあり、肺に病変があると、常にその症状は鼻に現れ⑴鼻のアレルギーがある。⑵蓄膿症がある。⑶のどを腫らす。⑷気管支が弱くなる。⑸肺炎を繰り返す。⑹慢性的に咳と痰がでて、気管支喘息がある。⑺小鼻がピクピクするなどが現れます。また肺は皮膚とも関係を持ち、肺から取り入れた陽気は、肌の表面に出て、外部の表皮を守ります。また陽気は体の各臓器の表面を保護する(皮膚呼吸は2,000年以前から解っていた)と言われています。また暑い時は、皮膚を弛緩させ発汗をうながし、寒い時は、表皮が縮み発汗を停止させる。したがってバランスを崩した時は、皮膚の調節ができなくなり、風邪をひきやすくなります。乾布摩擦は肺と皮膚の関係を応用したものであり、現在も健康増進に活用されています。

また最近は、肺がんと大腸がんが増える傾向にあり、冷暖房完備が皮膚の自然な活動バランスを壊しているためではないかと想像されています。また肺と大腸は経脈上、表裏の関係にあり、もし、肺に病変が生じると大腸の異常を誘発し、しばしば便秘や下痢などの症状が発生します。大腸は「伝道の官」と呼ばれ、小腸から飲食物の残渣を受けて運搬し、体外に排泄する消化過程の最終腑であり、したがって大腸の機能異常は、大便の閉結・しぶりを伴う下痢などとして現れるわけです。

肺と大腸が弱い人の性格・体質としては、風邪をひき易い・鼻が悪い・喉の粘膜が弱い・咳や痰が出易い・慢性的な皮膚病・むくみ易い・便秘や下痢し易い・・・などとなるわけです。

食養生として、肺と大腸に良い食べ物としては、玄米・あわ・あんず・梅・生姜・白ネギ・らっきょう・くるみ・羊肉・きくらげ・ピーマン・日本そば・たんぽぽの葉・海藻・ごぼう・タケノコ・蓮根・黒いこんにゃく・青い葉っぱ類・黒ゴマ・よもぎ・パセリ・にら・セロリ・百合根・切干大根などです。

反対に悪い食べ物としては、酒類・甘いもの・なす・生卵・酢の物・脂っこい赤身の魚・果物の食べ過ぎ・動物性油脂・肉類です。また辛いものの取り過ぎにも注意しましょう。次回をお楽しみに!

五臓五腑の肩代わりⅢ 胃と脾
2016.06.14

「脾と胃… 」

  はじめに、東洋医学で言う臓腑経の名称は、漢方独自のもので、西洋医学的な先入観をもって理解することはできません。それを前提として、今後も説明して行きますので、よろしくお願いします。今回は、脾と胃の肩代わり症状と食養生についてです。

脾と胃の①衰えは、消化吸収が衰え、食欲不振・軟便・下痢・筋肉の発育が悪くなる・四肢の力が弱くなる・水太りとなる・むくみやすくなるなどが症状として出てきます。②筋肉の力がかなり落ちてきますと、胃下垂・脱腸・脱肛・遊走腎・子宮脱・流産などになりやすくなります。したがって、これらを治すには胃と脾を元気にする必要があります。③原因不明の微熱や出血班が出やすくなる。④月経異常・貧血・白血病にも関係すると言われています。⑤歯肉炎・歯ぐきからの出血を起こしたりすることもあります。⑥冷たいビールや生ものの摂りすぎ(冷えと水分の取り過ぎ)は、便がゆるく、こびりつく・白い舌苔となりやすくなります。⑦胃が熱をもった状態の時は、黄色い舌苔・舌の色は赤・口の中がべたつく・苦くなる・むかつく・胃部がつかえる・口が渇く・水を飲むとむかつく・匂いの強い黄色の下痢便・黄疸が出ることもあります。⑧温かいものを欲しがり、冷たいものを取ると痛み、食欲がなくなるものもあります。⑨食欲はあるが、いざ食べようとすると受け付けないもの⑩胃のあたりが熱く、食事をすると痛み、口臭がひどく、口の中が苦く、悪心・嘔吐・酸っぱいゲップが出るものがあります。

脾と胃が弱い人の性格・体質としては、くよくよし易い・取り越し苦労をし易い・顔色は黄色い・胃腸が弱い・月経の出血がだらだらと止まりにくい・知らないうちにアザが出やすい・筋力が弱い・胃下垂・遊走腎・子宮下垂・脱腸・脱肛・流産を起こし易いなどです。

脾と胃に良い食べ物を上げてみますと、大豆・栗・うるち米・ハチミツ・たけのこ・からたちの実・干し柿・焼きもち・大根・里芋・豆腐・三つ葉・なす・梅干し・ふろふき大根・クローバー・よもぎ・はこべ・そば・ニラ・にんにく・海藻・みそ・ねぎ・霊芝・百合根・春菊・きび・生姜湯・玄米・あわ・ふきのとう・胚芽・根菜・豆類・ごま・小魚・ビタミンB類・鉄分の多く含まれているもの・油揚げ・納豆・山芋・しその葉・人参・キャベツなどです。

悪い食べ物としては、甘いものの取り過ぎに注意すること・肉類・魚介類・生卵・酒類・甘味品・刺激物・いも類(カボチャ、長芋はよい)・たばこ・果物・白米・白パン・白うどん・化学調味料・科学酢はやめて米酢にする・和菓子・アイスクリーム・コーラ・ファンタ・コーヒー・紅茶・ケーキ・チョコレート・水菓子・チーズ・バター・牛乳・冷ソーメン・インスタントラーメン・ハム・赤身の魚・白米のお粥などがあげられます。食事は、良く噛み唾液と良く混ぜて胃へ送ることが必要です。一口30回以上は噛んで、消化吸収を助けます。やわらかいものばかり食べていると肥満になります。最近の少年・少女の肥満は、噛まないことが原因であるとの指摘もあります。次回をお楽しみに!

五臓五腑の肩代わりⅡ心と小腸  
2016.06.11

「心と小腸… 」

  はじめに、東洋医学で言う臓腑経の名称は、漢方独自のもので、西洋医学的な先入観をもって理解することはできません。それを前提として、今後も説明して行きますので、よろしくお願いします。今回は、心と小腸の肩代わり症状と食養生についてです。

心は紳志をつかさどる、血脈をつかさどるといわれています。①紳志は今日の大脳の役目にほぼ相当しており、思考・判断・認識・記憶・感情などのことを指します。②血脈は循環器系で、ポンプとしての心臓を中心とした全身の血管系のことを指します。③狭心症や心筋梗塞が進むと不眠や不安感が伴うことがあります。④驚くと動悸が早くなり、強い悩みがあると心臓あたりが締め付けられる。⑤紳志の働きが悪くなると、不眠・健忘・ひどくなると認知症などになり、また貧血傾向や体液不足となり、動悸も起こりやすくなる。⑥心の興奮が強くなると、のぼせ感が強く、血圧の上昇や不眠・口渇・冷たい水の要求・ちょっとした動きで動悸・息切れ・汗をかきやすくなる。また足の冷えのような寒冷の症状が加わることもあります。

小腸は①飲食物を消化し、有用物質と不要物質に分類する作用があり、有用なものは脾によって吸収され、不要なものは、大腸に送られ大便に、体液の不要なものは、膀胱に送られ尿になる。②実際には脾の支配下にあり、小腸の障害は下腹部痛・腸鳴・軟便・下痢などをもたらし、脾の障害と一致しています。③尿の匂いや色(黄色・赤・白など)にも関係し、ストレス疾患や口内炎・舌が赤いなどの症状も出ます。心と小腸が弱い人の性格や体質は、不眠症・健忘・動悸・息切れ・足のむくみ・赤ら顔・白から青くなるなどの体質が出現することもあります。また舌の症状もよく出ます。高血圧・リウマチ・腱鞘炎・言葉が言いにくくなったり、みぞおちが痛むこともあります。

食養生としては、苦みのある食べ物が良いのですが、食べ過ぎは良くありません。特に悪い食べ物としては、肉類・脂っこい赤身の魚・貝類・牛乳・卵・砂糖を使った料理・合成品の酢の物・きのこ類・酒類・たばこ・刺激物・氷水・アイスクリーム・ハム・白砂糖・インスタント食品・バター・化学調味料です。良い食べ物としては、ゴボウ・人参・レンコン・ネギ・玉ねぎ・ユリ根・とろろ芋・ニラ・ニンニク・大根・小松菜・春菊・パセリ・あんず・ラッキョウ・ヨモギ・タンポポ・ヒエ・ハト麦・椎茸・すもも・ゴマ・海藻類・大豆・小豆・玄米・ビタミンB類・カルシウムを含んだ食品・三つ葉・シソの葉・カブの葉・黒豆・昆布・ふ・梅干・たくあん・せり・根菜類・ひじき・鯉こくなどがあげられます。

また、赤色の衣類を身に着けることも心と小腸を守るとされています。還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこを贈られ、着てもらい祝うのも60代を境にして衰える心臓を元気にして、さらに長生きをしていただくようにとの昔からの風習なのです。次回をお楽しみに!

肝と胆のための食事療法
2016.06.10

「肉・卵・牛乳を控え 主食を吟味する… 」

  今回は前回の《肝と胆》の続きで、肝と胆の症状を癒(いや)すための食事療法についてです。はじめに、医学的に肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、病気の初期の段階ではなかなか自覚症状が出てこないので、つい見逃されてしまいがちで、気が付いたら手遅れのケースが多いと言われています。東洋医学では、体が臓腑の不調を肩代わりとして症状を出し、本丸の臓器を守ろうとする症状を細かく捉え、手当てを行っていくことが大切だと教えています。

肝臓は、私たちの体の中で、最も大きな臓器です。成人男子で1.5キロ、女子で1.3キロくらいあります。肝臓には、血液が心臓から直接送り込まれる循環経路のほかに胃や腸といった消化器系から「門脈」を通って送り込まれる2つの経路があるのが特徴です。「食べ物が分解された栄養」が腸壁から吸収されて「血の素」になり、それがまず門脈を通って肝臓に入ってくるのです。肝臓で、炭水化物・脂肪・タンパク質・ビタミンなど栄養物の一切の栄養を取り入れ、補う作用「代謝」が行われます。また肝臓では、血清タンパク・血中ホルモンを一定に保つための調節作用も行われています。さらに肝臓は、大なり小なり体内に取り込まれている農薬・食品添加物・化学物質・肉食性有害物質などの毒素を解毒し、無毒化する働きも担っています。肝臓は胆汁を生成し、脂肪の吸収・消化を促進するほか、血液成分の代謝に関係しています。その他、病気になって体の機能が低下すると、栄養の代謝に狂いが生じたり、毒素が消せないで体に回り、胆汁の処理がうまくできないために、黄疸症状が出たりします。症状としては、体がだるく、食欲がなく便秘、腹が張る、肩こり、目の症状など前回に詳しく書いてありますので参考にしてください。

今回の本題である肝臓・胆嚢の病を癒す食事法としてのポイントは、①血液を汚し、肝機能を低下させる《肉・卵・牛乳・バター・チーズ》の摂取をやめる。②精白食品《白米・白パン・白砂糖・化学調味料》をとらないようにする。③特に甘いもの《砂糖・お菓子・甘い果物(メロン・バナナなど)》に注意をする。④アルコールを控える。⑤大食邪道(食べ過ぎない)⑥酸っぱいもののとり過ぎに注意(ただし、梅干しや天然醸造の黒酢やもろみ酢などを毎日適量摂るのは、むしろお薦め)などです。その他、悪い食べ物として、一切の甘味料(ただし黒砂糖・ハチミツは良い)・赤身で脂っこい魚・人工添加物入りの加工食品・果物の食べ過ぎ・動物性油脂・白うどん・豚肉・ソーセージ・インスタント食品・化学調味料・甘い清涼飲料水・人工甘味料などです。良い食べ物としては、玄米・ハト麦・麦・ゴマ・ニラ・生姜・ハチミツ・海藻・ふきのとう・よもぎ・タンポポの葉・昆布・ひじき・わかめ・ニンニク・人参・かぼちゃ・大豆・小豆・玉ねぎ・ビタミンA、Dを含む食品・小豆と昆布を一緒に煮たもの・春菊・納豆・枝豆・発酵食品・シジミの味噌汁・大根・カブ・キャベツ・セロリ・椎茸・なめこ・舞茸などのキノコ類・小魚・貝類・豆腐・季節の野菜です。主食を玄米・雑穀・お蕎麦などにするとなお良いですよ!

五臓五腑の肩代わりⅠ肝と胆
2016.06.09

「肝と胆… 」

  東洋医学には、漢方医学、中国医学、仏教医学、アーユルベーダ、その他などがあり、理論や歴史も奥が深く、長い歴史が存在しています。この健康通信では、それらにはあまり深く触れず、日常生活の中で臨床上よく出会うものを中心に説明したいと思います。また、東洋医学で言う臓腑経の名称は、漢方独自のもので、西洋医学的な先入観をもって理解することはできません。それを前提として、説明して行きますので、よろしくお願いします。今回は、東洋医学の中の五行説(五行相生相克説)の中から五臓五腑のうち《肝と胆》について説明します。

はじめに、肝は「将軍の官」と呼ばれ、思想・思索をめぐらすことができるのは、肝のためであるとされ、「肝っ玉がすわった」などと表現されることがあり、すべての生理作用の基本となると位置づけられています。

肝と胆の働きとしては①血の貯蔵庫と考えられています。②血の解毒作用がある(きれいになった血に栄養を与える)とされており、人体のすべての組織・器官は肝血によって養われ、働いているとされています③肝に障害が起こると、体内の生理機能に障害が起こるとされています④肝血貯蔵→解毒→栄養供給により、体内は浄化され生理機能が秩序正しく運行すると考えられています。

この肝に異常が生ずると⑴最も鋭敏な感覚器官の目に障害が現れます。慢性のかすみ目、涙目、ドライアイ、とり目、白内障、緑内障などの異常となり、眼精疲労や視力減退の元となります。したがって目に異常がある場合は、肝の手当てが重視されます。⑵筋肉・筋(すじ)に関する障害も発生します。こむら返り、右肩のこり、顔面のけいれん、胃や腸のけいれん、腹直筋のけいれん、腱炎、爪の障害=変形・凹凸・薄くなって剥がれる=などもおこることがあります。⑶神経痛・神経炎などの手足のシビレ障害は肝の障害よりおこると考えられています。したがってシビレ感は肝へのアプローチを手当では優先します。⑷月経障害=周期不規則・ヒステリー・鬱(うつ)・月経痛=も肝が関係します。⑸精神への影響(イライラ・怒りっぽい・落ち着きがなくなる・眠りが浅い・いやな夢を見る)も肝の作用と考えられています。⑹胃腸を害し、ストレス性の疾患をおこす(肝気鬱結)も肝が原因とされています。また胆の障害については、決断力不足・勇気を無くす・迷いやすい・恐れおののくなどがその症状として表れると言われています。さらに肝と胆が弱い人の体質や性格として、緊張したり、興奮して怒りやすい、イライラしたり、そわそわして落ち着かない、気が短い、気が変わりやすい、戦闘的である、女性では特に、月経前になるとヒステリック(感受性が高くなる)目に力がある、筋肉がこわばる、爪がもろくなる、寝つきが悪くなる、いやな夢をみる、神経性の胃腸障害を起こし易くなるなどがあります。

肝の異常はさまざまな障害を引き起こすことを念頭に置いて、生活する必要があります。 肝・胆の養生で重要なことは、間違った食を正すことです。次回をお楽しみに!

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